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【野々市】雨の中で文化財に向き合う~ふるさと歴史館と桜町遺跡から考える

  • 執筆者の写真: 中村せせらぎ
    中村せせらぎ
  • 6 日前
  • 読了時間: 2分

8月27日(水)市内では午前中から雨脚が強まり、一時的に市役所の電気が途切れるほどの大雨となりました。後に伺ったところ、市内の多くのご家庭でも同様の状況だったようです。

この日は、事前に市役所で職員の方からヒアリングを受けた後、野々市ふるさと歴史館を訪問しました。あいにくの土砂降りでしたが、天気の良い日ばかりが訪問日ではありません。むしろ、悪天候時の使い勝手や来館者の動線を確認することも、施設の改善に向けた重要な視点です。

ふるさと歴史館では、職員の方々が日々の作業をされており、本市が全国に誇る「御経塚遺跡」とともに、貴重な歴史遺産を守り伝える拠点となっています。

1992年に開館したこの施設は、展示・収蔵・調査の機能を持ち、国の史跡である御経塚遺跡に隣接。縄文時代の土器や土偶、石器など約800点を展示し、国の重要文化財は4,219点にも及びます。令和6年度の来館者は約3,000人で、市外からの来館者が3分の2を占めており、広域的にも高く評価されています。ふるさと歴史館の魅力向上に向けた提案

  1. バリアフリー対応の強化

    重要文化財展示室が2階にあるにもかかわらず、エレベーターが未設置。身体に不自由のある方への配慮として、昇降設備の整備が急務です。

  2. 保管・展示スペースの拡充 出土品・修復品が増加し、現状のスペースが手狭。今後の文化財保護・公開のため、収蔵庫や展示室の拡張が必要です。

  3. 情報発信力の強化

    案内看板が小さく、国道8号線からの視認性が低いため、大型看板やデジタルサイネージの導入を提案します。

🏞️ 小矢部市・桜町遺跡との比較から見える可能性

富山県小矢部市にある「桜町遺跡」は、縄文時代早期から江戸時代までの長期にわたる複合遺跡であり、全国的にも注目される発掘成果が多数あります。特に、縄文時代の高床建物の部材や漆器などが良好な状態で出土し、環状木柱列の復元など、体験型の展示も充実しています。桜町遺跡は「桜町JOMONパーク」として整備され、出土品展示室や体験学習メニューが豊富で、縄文文化を五感で学べる場となっています。

🧭 文化財を未来へ——地域間連携と市民参加の可能性

野々市市と小矢部市、それぞれの文化財施設は、地域の歴史を守り、次世代へ伝える重要な役割を担っています。今後は、こうした施設同士の連携や、来館者の声を反映した改善を通じて、より多くの市民にとって「誇れる場所」となるよう取り組んでいきたいと思います。

雨の日も、風の日も、文化財は私たちを待っています。

 
 
 

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