【野々市】輪島市視察~復興の現場から学ぶ「人」と「制度」の力
- 中村せせらぎ
- 5 日前
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11月5日(水)全国災害ボランティア議員連盟の一員として、能登半島地震および奥能登豪雨で甚大な被害を受けた輪島市を視察しました。最初に目に飛び込んできたのは、壊れたままの輪島市役所の玄関でした。「復興の一番最後が市役所」だという気持ちが強く感じられ、行政の重みと地域再建の難しさを改めて感じました。
🏥病院BCPの核心は「人材支援」
全国災害ボランティア議員連盟の皆さんとともに、輪島市健康福祉部長・河﨑国幸氏から、輪島病院の被災から通常運営までの経緯を伺いました。語られるその内容は、現場の壮絶さと職員の献身を物語っていました。
災害拠点病院である輪島病院は、透析・手術・内視鏡などの機能を喪失し、診療再開までの道のりは困難を極めました。段階的な復旧の中で、院内保育所の無料開放やカーシェアリング制度など、柔軟な支援策によって職員の離職を防いだ取り組みは、BCP(業務継続計画)における「人材維持」の重要性を強く示すものでした。河﨑部長の「職員は財産である」という言葉が、深く心に残りました。
🛟福祉避難所の訓練と協定の実効性
福祉避難所についても、輪島市が21か所と協定を結び、災害時には10か所を開設できたという実績は、野々市市の福祉避難所運営にも大きな示唆を与えてくれました。
「協定の締結」「マニュアルの策定」「訓練の実施」という三本柱が、災害時の迅速な対応に直結するという河﨑部長の言葉は、制度設計だけでなく“現場が動く仕組み”の必要性を強く感じさせるものでした。
午後は、奥能登広域圏事務組合の佐藤令・危機管理監の案内で、輪島港や仮設住宅、マリンタウンBASE、ホテルルートインなどを視察しました。
朝市通りでは、上下水道の修復後に電柱地中化を整えてから道路整備を行う予定とのことで、復旧にはまだ時間がかかる見込みです。
鹿磯(かいそ)漁港では、海底が約4メートル隆起し、漁港機能が停止している現状を目の当たりにしました。写真にもその様子を収めています。
最後に、佐藤危機管理監との写真を撮らせて頂きました。現場を知る危機管理監の説明は、状況の把握と課題の明確化に大変示唆に富むものでした。制度と現場の橋渡しを担う立場として、今回の視察で得た知見を今後の政策に活かしてまいります。これからも、現場から学び続ける姿勢を大切にしていきたいと思います。




























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