【野々市】にじいろエイドと「つながり」の場づくり
- 中村せせらぎ
- 6月26日
- 読了時間: 2分
7月26日(木)令和6年の能登半島地震によって、今も多くの方が避難先での暮らしを続けています。「にじいろエイド」は、そうした避難者の方々が地域で孤立せず過ごせるよう支援を行っている、野々市市発の市民団体です。
団体の発起人であり代表でもある澤田さんご自身も、実家のある輪島市で被災し、現在は野々市市で生活されています。避難されてきた方々の声に耳を傾け、見知らぬ土地での暮らしに安心感を持てるよう、「にじいろカフェ」をはじめとした交流活動を展開しています。
☕ にじいろカフェで語り合う
避難生活のなかで生まれる見えにくい不安や孤独。「にじいろカフェ」は、そうした気持ちを少しでもやわらげることを目的に、毎月開催されています。
来場者同士の会話や、市民団体のカウンセラーとの対話を通して、自分の想いを言葉にできる時間。「話せる相手がいる」ことが、心の支えにつながるという声も届いています。
今回は、午後から日本赤十字社石川県支部による「フレイル予防体操」も行われ、心と体の両面に働きかける取り組みとなりました。
また、予約していた来場者へのお弁当、「にぎわいの里ののいち カミーノ」2階の調理室で作られました。1人300円のお弁当は、
「ズッキーニのオーブン焼き」「ジャガイモを使った“揚げないコロッケ」など、目にも鮮やかで栄養バランスの取れた献立でした。 私も食生活改善推進員として、以前この調理室で調理をした経験があり、今回は盛り付けのお手伝いをさせていただきました。盛り付け見本を作り、同じように詰めていく工程は、料理の美しさと丁寧さの集まりのようで、出来上がっていく様子は見ているだけでもお腹が鳴りそうでした。予約していたので、私自身も完成したお弁当をいただくことができました。とても美味しく、会話も弾みます。
今回、お手伝いに来てくださった方々の中には、能登から避難して野々市に暮らしている方の姿もありました。一緒に料理をしながら、笑顔がこぼれ、生き生きとした表情が広がっていく様子は、「ともに過ごす時間」の大切さを改めて感じさせてくれました。
避難という非日常のなかでも、「誰かと協力して作る・食べる」体験が、少しずつ日常を取り戻す足がかりとなっているように思います。




















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