【野々市】こどもたちの“やってみたい”がまちを動かす― こどものまちBomBomTown
- 中村せせらぎ
- 2 日前
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更新日:1 日前
8月18日(月)「こどものまちBomBomTown」2日目。
この体験型消費者教育事業には、2日間で100名以上の小学生が参加し、まちの仕組みを学びながら、自らの手で“経済”と“社会”を動かす体験を積みました。
「こどものまち」は、全国に200カ所以上で展開されている教育プログラム。町田市の「ミニまちだ」など、各地で独自の工夫を凝らしながら、こどもたちが主体となってまちを運営しています。詳しくはこどものまち「ミニまちだ」|町田市のこどもだけのまちをご覧ください。
まずは「まちの仕組み」についての授業を受け、市民権を獲得。
その後は、ハローワークで仕事を探したり、企業相談所で自分のお店を出したりと、まちの一員として活動を開始します。働いた分の疑似通貨「ボンク」を得て、買い物やゲームに参加することで、経済の循環を体感します。
まちのリーダー「キャプテン」は立候補制。選挙演説を行い、得票1位の子がキャプテンに選ばれます。赤い帽子とタスキを身につけ、まちのためになる政策を考え、実行していく姿は、まさに“こども市長”。政治とは、誰かのために考え、行動すること。その原点を、こどもたちは遊びの中で自然に学んでいます。
企業相談所では、当日受付順に出店場所が決定。2階は500ボンク、3階は300ボンクと出店料に差があり、子どもたちは「どこが人の流れに合っているか」「どうすればお客さんが来てくれるか」を考えながら場所を選びます。この空間設計の思考は、商店街活性化や地域経済の基礎。まちづくりの実践力が、遊びの中に息づいています。
このプログラムの素晴らしさは、「自分で決める」ことの連続にあります。
仕事を選ぶ、店を出す、選挙に立候補する。すべてが自分の意思で動き、結果が社会に反映される。そのプロセスを通じて、こどもたちは「自分の力と可能性」を実感し、経験を積み重ねていきます。
地域通貨、商店活性化、政治参加――。BomBomTownは、こどもたちが未来の市民として育つための、最高の“まちの教室”。この取り組みとこどもたちの「やってみたい!」を応援します。
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