【野々市】- 「畑と議場のあいだに──若者と地域をつなぐ夏の日」
- 中村せせらぎ
- 7月18日
- 読了時間: 2分
更新日:7月31日
7月18日(金)、早朝と夕方に畑の水やり。オクラが中心で、バケツ一杯の水を滝のように勢いよく注ぐと、葉が気持ちよさそうに揺れていました。カボチャはつるを伸ばし、葉もぐんぐん広がって、夏の畑が確かに命を育んでいるのを感じます。
午後は野々市市議会の議場にて、高校生議会のリハーサル。野々市明倫高等学校の生徒15人が議員として登壇しました。男子は4人――この数字は、野々市市議会における女性議員の人数と一致しています。
リハーサルを終えた高校生たちは、少しほっとした様子。緊張感の中にも達成感があり、議会という場が単なる討議の場ではなく、社会を知る入口になっていることを改めて実感しました。
高校生議会では女性2名が交代で議長をつとめることに。これは、市議会で議長・副議長が男性2名であることの、ちょうど裏返し。「高校生議会の男子が少ないですね」という声もありますが、それはきっと「市議会に女性が少ない」と思われていることの裏返しかもしれません。有能な女性を登用することは、人口減少社会を乗り越える鍵。性別に関わらず、個人の能力を最大限に活かせる社会に向かって歩む──その思いを高校生たちとも共有できたことが、何よりの収穫でした。
夕方には、金沢にある夫の実家のお墓参りへ。今年もお盆の季節。境内にはキリコや花が片付けられていて、とても静謐な空気でした。墓石にはお寺からの安否伺いの手紙が添えられていて、地域のつながりを感じる温かなひと時でした。
帰り道、下林町内で美しく咲くバラに足を止めました。淡いアプリコット〜オレンジ系のグラデーションで、中心が黄色く、外にいくほどオレンジが深くなる「レディ・オブ・シャーロット(Lady of Shalott)」は、イギリスのデビッド・オースチンが作出したイングリッシュローズで、詩的な名前にふさわしく、華やかで優雅な魅力を放つ品種です。
名前は、アルフレッド・テニスンの詩『シャーロット姫』に由来しており、幻想的で物語性のある雰囲気がこのバラの魅力をさらに引き立てています。
丁寧に育てられたそのバラは、静かでしなやかな力強さを放ち、暮らしの中に確かな彩りを添えてくれていました。
日々の小さな営みが、地域の未来につながっていく──そんな実感を胸にした一日でした。
皆さんのご感想やご意見、ぜひお聞かせください。それが地域を育てる対話の第一歩です。
















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