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【能登島】同窓会は「祈り」と「支え」の旅②~雨の能登島で見た記憶と再生の風景

  • 執筆者の写真: 中村せせらぎ
    中村せせらぎ
  • 8月10日
  • 読了時間: 2分

 8月10日(日)、天気予報通りの朝からの大雨。民宿の窓から海岸を眺めながら、雨が止むのを待ちましたが、小雨になる時間はわずかで、外に出るのは難しい状況でした。

それでも、朝食の準備に訪れた地元の方が「道路は冠水していないし、流れている水は海水じゃないから、なめても塩辛くないよ」と教えてくれました。「別の道は通行止めだから通らない方がいい」とのアドバイスも頂き、地元の方の温かさと知恵に支えられた朝でした。

前日には、同級生の1人が、閉校式の日に撮影された富永小学校の校舎写真を、テレビ画面に映してくれました。1枚1枚の写真に、思い出があふれ出します。

• 「階段を上がったところに6年生の教室があったよね」

• 「映画を見る時しか入れなかった部屋があった」

• 「購買部があったけれど何を売っていた?懐かしい」

すでに無くなってしまった校舎ですが、記憶の中では鮮明に残っている。子ども時代の思い出は、辛いことも悲しいこともあったはずなのに、思い出すのは楽しかったことばかり。

今の子どもたちにも、そんな記憶が残る学校生活であってほしいと、心から願わずにはいられません。

帰路では、能登島向田第一団地の仮設住宅を目にしました。

仮設住宅が並び、生活の再建に向けた住民の様子が伝わってきました。

能登島大橋を渡り、羽咋方面へ向かう途中、屋根に青いビニールシートを重ねた瓦屋根の家々が目に入りました。復興はまだ道半ば。端緒に着いたばかりという印象を受けました。

関東から里帰りした同級生も、現地の様子に驚きながら、言葉少なに風景を見つめていました。

帰り道、関東から来た友人に誘われて、宝達志水町で高校の同級生が女将を務める和菓子店に立ち寄りました。久しぶりの再会に、近況を報告し合い、地域のつながりの温かさを改めて感じるひとときとなりました。

記憶と復興をつなぐこの2日間にわたる同窓会は、友人との再会に加えて記憶をたどり、復興を見つめる旅でした。富永小学校の思い出は、私たちの原点。そして、能登の復興を願う気持ちは、これからの地域づくりへの責任でもあります。子どもたちが未来に「楽しかった」と思い出せる学校生活を送れるように。そして、能登の復興が一歩ずつでも確かな歩みとなるように。

地域の声に耳を傾け、支え合う力を信じて、これからも歩んでいきたいと思います。

 
 
 

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