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【白山市】「子どもの幸せを考えるまちへ 〜白山市「わたし」まんなかフェスに参加して〜

  • 執筆者の写真: 中村せせらぎ
    中村せせらぎ
  • 6月29日
  • 読了時間: 3分

 6月29日(日)白山市で開催された『「わたし」まんなかフェス』に参加しました。

このイベントは、「誰もが自分らしく暮らせるまちをめざして」、学齢期の子どもの悩みを持つ保護者の会「Chat seeds(チャットシーズ)」が主催、白山市教育委員会が共催したものです。子どもたち一人ひとりの可能性と権利をまんなかに据えた、あたたかく、そして力強い取り組みでした。

「わたし」まんなか、に込められた思い

このフェスの名称について、Chat seedsの木村代表はこう話されていました。「子どもが幸せになるには、まずお父さんお母さんが幸せであることが必要。だから“こどもまんなか”ではなく、“わたし”まんなかフェスにしました」と。

子どもが学校に行かないとき、つい親も「自分が悪いのではないか」と自分を責めてしまいがちです。だからこそ「自分を大切にしよう」というメッセージを、イベント全体に込めたのだそうです。

 子どもも親も、それぞれの「わたし」を大切にすることから始まる。そんな優しさと力強さを感じるフェスでした。

👉 Chat seedsの活動について詳しくは:よりそう仲間たち|Chat seeds(チャットシーズ)

午前は映画『ゆめパのじかん』の上映。川崎市が子どもの権利をまんなかに据えて制定した「子どもの権利条例」をもとに、2003年に設置された「子ども夢パーク(ゆめパ)」の取り組みを描いたドキュメンタリーです。

ゆめパークは、子どもたちが「ありのままの自分」でいられる場所。自分の責任で自由に遊び、学び、つくりつづけ、子ども自身が動かしていける場所です。そこに集まる子どもたちの表情の豊かさと、大人との信頼関係に心打たれました。

👉 川崎市子ども夢パークについて詳しくは:

 午後には、夢パークの運営を担う認定NPO法人「フリースペースたまりば」の理事長・西野博之さんの講演。「子どもは、本来育つ力を持っている。その力を信じて、待てる大人でありたい」と語る西野さんの姿に、参加者みんなが引き込まれていました。

 現在白山市では、馳浩石川県知事、田村白山市長、清水教育長、そして市議会が一体となって、「子どもがまんなか」の教育とまちづくりを進めています。その中で、子ども一人ひとりの多様な学び方や在り方に応じた「学びの多様化学校」のあり方についても議論が始まっています。

「学びの多様化学校」とは、文部科学省が示す新たな形の学校で、学校教育法上の学校として認可されながら、不登校や多様なニーズを持つ子どもたちに柔軟な学びを保障する教育機関です。白山市は、そうした制度を見据えた取り組みを、市全体で前向きに検討し始めています。2016年に成立、2017年施行された「こどもの教育機会確保法」に基づき、誰もが安心して学び、育てる環境づくりが、いま着実に始まっています。

 Chat seedsの3人のお母さんたちは、明るく前向きで、人を引きつける力を持っておられました。「つくる人が明るいと、まちは変わる」。その言葉を、実感するひとときでした。昨年、全国で学校に行かない子どもは34万人を超えました。今は「行く/行かない」の二択ではなく、「自分らしく学べる場」の選択肢を地域がどう育てていくかが問われています。私も、川崎の夢パークを見て、野々市市をもっと良くするためのヒントが学べると感じました。

 子どもも大人も、まずは「わたし」を大切にできること。そして、「わたし」がまんなかにあってもいいと、周りが受けとめてくれるまち。

それが、「子どもが大切にされるまち」の本当の出発点なのかもしれません。

野々市市でも、そんなまちづくりを一歩ずつ進めていきたい。あらためてそう強く感じた1日でした。

 
 
 

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