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【大津市】議員研修3日目~財政と災害対応を学ぶ一日

  • 執筆者の写真: 中村せせらぎ
    中村せせらぎ
  • 10月17日
  • 読了時間: 2分

10月17日(金)二泊三日の議員研修最終日は、北海道大学の今井太志教授から「地方自治体の財政状況の見方」と「災害対応の財政的視点」について、実務に即した講義を受けました。今井先生は、「財政が良い=行政サービスが良いとは限らない」と強調されました。大切なのは、平均的で持続可能な財政運営であること。以下のようなポイントが印象的でした

  • 財政調整基金が多すぎると“死に金”になることもある

  • 基金は「不安に備える」より「目的を持って貯める」ことが重要

  • 病院事業を持つ自治体は特に注意が必要(2024年度、公立病院の83%が赤字)

  • 財政余力は、各会計の実質収支や流動資産・負債を総合して見るべき

  • 将来負担比率の計算式も紹介され、実務に役立つ視点が多くありました

後半は、災害時の自治体対応について。避難所の開設や罹災証明、水道復旧、道路の啓開など、市町村が担う初動対応の財源裏付けについて学びました。

  • 災害救助法に基づく応急対応は都道府県が負担、市町村は後から求償可能

  • 被災者生活再建支援金は、基金と国が1/2ずつ負担(阪神・淡路大震災を契機に制度化)

  • 能登半島地震では、空き家の公費解体も含めて国の負担は最大93%

  • 「半壊の涙、一部損壊の絶望」という言葉が示すように、被害認定と支援制度のギャップも課題

今井先生は、「防災と福祉は一体で考えるべき」「民間団体との関係性も日頃から築いておくことが大切」と話され、自治体の現場力と判断力の重要性を再認識しました。

2泊3日を共にした全国の議員の皆さんと、受講証明書を手に記念撮影。「一緒に撮ろう」と声をかけてくださる方も多く、議会の話も深く交わせた貴重な時間でした。

帰路は敦賀駅から北陸新幹線に乗車。敦賀駅のホームに掲げられた駅名標を見て、ここが北陸新幹線の終着駅なのだと実感しました。小松駅では「隣は能美市」「能美根上駅は小松駅から普通列車で2駅」という看板も発見。地域の魅力を伝える工夫に、思わず感心しました。

この研修で得た学びを、野々市市の政策や災害対応にしっかり活かしてまいります。市民の皆さんの命と暮らしを守るため、制度を理解し、現場で動ける力を磨き続けたいと思います。

 
 
 

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