【国分寺市】ごみを資源に資源化政策とレスキューキッチンカー®との出会い~
- 中村せせらぎ
- 11月12日
- 読了時間: 3分
更新日:5 日前
11月12日(水)視察の初日は東京都国分寺市役所を訪問しました。このまちは、ごみの分別・資源化において全国でも先進的な取り組みを行っており、制度の整備、市民協働、そして福祉との連携まで、学びの多い時間となりました。
🚛市役所前で出会った「レスキューキッチンカー®」
視察の前、国分寺市役所の前に停まっていたのが「レスキューキッチンカー®」。もしも災害が起きたとき、すぐにその場で温かい食事を提供できるよう、炊き出し用の鍋や500人分以上の食材、テント、簡易トイレ(2,000回分)、担架や車椅子になる立看板まで常備された、まさに“動く災害支援拠点”です。
お話を伺うと、スタッフの中に珠洲市ご出身の方がいらっしゃるとのこと。そのご縁から、令和6年能登半島地震発災以降、被災地に出動し、炊き出し支援を継続して行ってくださっているそうです。「来月も珠洲の小学校へ行く予定です」との言葉に、思わず「ありがとうございます」と深くお礼をお伝えしました。
詳しくはこちらをご覧ください → レスキューキッチンカー®公式サイト
🏙国分寺市のごみ政策と資源化の取り組み
分別品目は13種類に及び、陶磁器やぬいぐるみ、入れ歯まで対象
拠点収集施設は市内17か所、生ごみ収集は7か所で実施
資源売却収入は年間約1億9,429万円、市民1人あたりの資源量は多摩地区1位
👥市民とともに進める啓発活動
「3R講座」修了者を市長が推進委員に委嘱(約50人)
小学校への出前講座や「リサイクルだより」の発行
高齢者の利便性向上やリサイクルの向上を目的とした戸別収集
📝野々市市への応用に向けた提案では
資源化を委託できる処理施設の確保と、情報冊子の内容充実
分別品目の拡充と拠点収集場を増やして利便性を向上させる
せん定枝・落ち葉のたい肥化と市民への還元
ごみを「資源物」として捉える意識の醸成
訪問した国分寺市の地名は、奈良時代の741年(天平13年)、聖武天皇が仏教による国家鎮護を目的に全国に建立を命じた「国分寺」に由来します。この地には「武蔵国分寺」が建立され、現在もその史跡が残されています。まちの名前には、歴史と文化がしっかりと息づいています。出典:国分寺市公式サイト:市の名前の由来
ごみの分別や資源化は、環境政策にとどまらず、福祉や防災、そして市民との協働を通じたまちづくりの要でもあると実感しました。そして、レスキューキッチンカー®との出会いは、災害時の備えと“人のつながり”の大切さを改めて教えてくれました。
野々市市でも、制度の整備とともに、市民の皆さんと一緒に「ごみを資源に」「支え合いを力に」変えていけるよう、これからも丁寧に取り組んでまいります。






















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