【さいたま市・和光市】市民と行政の協働を育む場づくりを学ぶ視察記 視察2日目
- 中村せせらぎ
- 11月13日
- 読了時間: 3分
11月13日(木)視察2日目。さいたま市と和光市を訪問し、市民活動支援と空き家対策の先進事例について視察してきました。現場での丁寧なご説明に心より感謝申し上げます。
🏢【さいたま市】市民活動サポートセンターの視察から
浦和PARCOの9階に位置する「市民活動サポートセンター」。条例に基づき、市民活動の拠点として整備されたこの施設は、制度・財源・人材育成・運営体制のすべてにおいて高い完成度を誇っていました。
🔍施設と運営のポイント
• 指定管理者制度を導入し、公益財団法人が運営
• 登録団体数は1,910団体。活動分野は平均2.6分野にまたがる多様性
💡支援の工夫
• 展示コーナーやロッカーの抽選制度、印刷機器の有料利用など、利用者の公平性と利便性を両立
• 法律相談や懇談会など、専門性と交流の場を提供
• 若者向けファシリテーター養成講座で担い手育成にも注力
🌱注目の「マッチングファンド制度」
市民寄附と市の助成金を組み合わせた支援制度は、まさに市民提案を行政施策に昇華させる好事例。
「移動型プレイパーク」や「多胎ファミリー教室」など、地域課題に寄り添った事業が実現されていました。
🏘【和光市】空き家対策の先進的な取り組み
東京都に隣接する和光市では、資産価値の高い空き家を「地域資源」として捉え、除却だけでなく、リフォーム・利活用を促進する視点が印象的でした。
📊実態把握と支援体制
• 水道が閉鎖されている閉栓情報をもとに空き家673棟を調査、所有者アンケートで利活用意向を把握
• 「空家等管理活用支援法人」を公募・選定し、専門家と連携した相談支援を実施
🤝民間連携の活用
• 解体工事プラットフォーム「クラッソーネ」と協定を締結
• 市民が「解体費用シミュレーター」などのツールで利活用を検討できる環境を整備
今回の視察を通じて、以下のような提案を改めて強く感じました。
🔹市民活動支援
• 登録団体のスキルアップ支援(講習会・セミナーの充実)
• 協働提案制度の整備と行政施策への反映
• 財源確保に向けた寄附制度やクラウドファンディングの活用
🔹空き家対策
• 所有者アンケートによる意向把握
• 民間プラットフォームとの連携協定
• 野々市市版「支援法人制度」の設計と専門家連携体制の構築
視察した自治体の市民の創造力と地域への思いを、行政がどう受け止め、支え、共に育てていくか。
さいたま市と和光市の取り組みは、野々市市における制度設計や支援体制の検討に大いに参考となるものでした。これからも、現場の声に耳を傾けながら、温かく実効性のあるまちづくりを進めてまいります。






















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