金沢工業大学(石川県野々市市)の平間淳司教授が民間企業と進める「ワサビの人工栽培の実証実験設備」を見学しました。
コンテナを利用した水耕栽培方式で、一般的なワサビ田での露地栽培に比べて、3~4倍の生育速度を目指す。今後、実証試験を2年程度続け、NX商事が事業化を検討するそうです。
ワサビを「健康診断」しながら最適な環境で栽培できるコンテナ型の設備で、2種類のワサビを栽培しており、センサーやインターネットを使って遠隔操作で設備内の温度や湿度などを調整しています。屋外での栽培と比べ、3~4倍の成長速度が見込めます。
ワサビは直射日光に弱く、気温の低い環境で育つことなどから、栽培条件が厳しいことで知られる。日本食ブームなどで海外需要が高まるワサビの安定供給を目指し、金沢工業大と商社「NX商事」(東京都)、ソフトウエア開発業「サカ・テクノサイエンス」(金沢市)が協力して開発した。
最大の特徴は、ワサビの葉に電極を取り付け、葉の表面に生じた電圧の微弱な変化を読み取り、ワサビの状態を調べられること。ワサビの状態に応じて、設備内の温度や湿度、二酸化炭素(CO2)や光量を調整します。今後もこの設備でワサビを育て、最適な栽培環境データを収集する。 コンテナだけでなく、空き家を使う事なども視野に入れていると平間淳司教授のお話もあり、設備設計のノウハウを企業や農家に提供し、栽培に活用してもらうことも考えていますが、今後の課題は、小規模20株、中規模数百株、大規模数万株とすれば、大規模でないと採算が取ることが今は難しいとの教授のお話でした。
Commentaires