【野々市】春の訪れとともに、下林薬師日吉神社・春季大祭

　3月16日（日）、下林薬師日吉神社にて春季大祭が行われました。朝からあいにくの雨模様でしたが、神社役員や有志のみなさんとともに、境内や社務所の清掃を行いました。社務所の床などの拭き掃除をしながら、地域の皆さんとともに迎える春の大切な行事に、改めて身が引き締まる思いでした。

　清掃の後は、提灯や旗木の設置。祭りの準備を進めるうちに、空模様も少しずつ明るくなり、午後1時30分からの祭礼へ向けて期待が高まっていきました。今回は、町内の小学6年生の女の子が巫女としてデビューする大祭となりました。宮司と巫女さんは神事の前に何度も練習を重ね、緊張しながらも真剣な表情で臨んでいました。

春季大祭とは？

下林薬師日吉神社の春季大祭は、五穀豊穣や地域の安全を祈る、長い歴史を持つ行事です。古くから、この地域の人々は四季折々の節目に神様へ感謝を捧げ、実り多き一年を願ってきました。特に春の祭りは、新たな生命の芽吹きを祝う大切な儀式。神楽や巫女の舞が奉納されることで、地域に福がもたらされると言われています。

今年の春季大祭では、世代を超えた地域のつながりを改めて感じることができました。若い世代が伝統を受け継ぎ、地域の大人たちがその姿を温かく見守る——こうした光景こそ、地域の祭りが持つ本当の意味なのかもしれません。これからも神事を大事にして、地域の皆さんとともに歩んでいきたいと思います。