緊急シンポジウム「令和6年能登半島地震で2次避難している精神障がい者をどのようにして支援するか」が金沢で開かれました。
被災地域に入り、精神科医療および精神保健活動の支援を行う専門的なチームDPAT ディーパットのメンバーで石川県こころの健康センター角田雅彦所長が、1月3日に金沢から珠洲に着くまでに8時間かかり、アクセスの難しさが、支援を困難にしたと振り返りました。災害派遣医療チーム「DMAT」が空路で患者を県立中央病院・金大附属病院へ搬送し、2次避難が進み金沢以南でDPAT の役割が増えた。新しい環境になじめない高齢者が認知症を発症したケースもあるとした。2次避難所への移動がゴールではないので、今後は生活再建のための支援がスタートが重要と説明しました。
①本人と家族の意思決定・・・誰とどこで何をしたいのか ②ケアマネジャー(ケアマネ・介護支援専門員)などの福祉サービスを使っていく
③精神障がい者は、避難所で混乱することが想定される。県がトータルコーディネートする必要がある。
また、福祉避難所が想定の2割の開設にとどまった点について、輪島市福祉課係長が、私個人の見解とした上で、震度6弱以上の災害では、福祉避難所は開設することが甚だ難しかった。通常の福祉施設としての運営すらままならない状況で、外部からの運営に頼った場合もあったという現状を話されました。
今後、継続的な、避難所の被災者のこころのケアが必要だと参加者から指摘されていました。
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