【白山市】子どもが“まんなか”にいられる社会を目指して~『わたし』まんなかフェス
- 中村せせらぎ
- 5月29日
- 読了時間: 3分
5月29日(木)、白山市議より「『わたし』まんなかフェス」のご案内をいただきました。このイベントは、6月29日(日)に白山市鶴来総合文化会館クレインで開催されます。
主催は「Chat seeds(チャットシーズ)」という保護者や支援者の皆さんによるグループで、学齢期の子どもたちの可能性の“種”を、地域ぐるみで支え、育んでいこうという想いが込められています。
この日のプログラムは、午前・午後の二部構成で、どちらも「子どもがまんなかにいられる社会」について深く考える機会となる内容です。
午前:映画『ゆめパのじかん』上映会(前売り1,000円)
午前中は、ドキュメンタリー映画『ゆめパのじかん』の上映会が行われます。舞台となるのは、神奈川県川崎市にある「子ども夢パーク」。
ここは、子どもが“自分らしく”いられる場所として全国から注目を集めている施設で、1995年に制定された「川崎市子どもの権利に関する条例」に基づき、2003年に開設されました。
夢パークでは、子どもたちが「自分の責任で自由に遊ぶ」ことを大切にしており、できる限り禁止事項を設けず、一人ひとりの「やりたい」「試したい」という気持ちが尊重される環境が整っています。
▶ 川崎市子ども夢パーク公式サイトhttps://www.yumepark.net/
午後:西野浩之さんの講演(前売り1,500円)+ 白山市長とのトークセッション
午後は、「夢パーク」所長・西野浩之さんによる講演が行われます。
西野さんは1991年に川崎市で「フリースペースたまりば」を開設し、2003年には夢パーク内に「フリースペースえん」を設けるなど、長年にわたり不登校の子どもたちや居場所づくりに尽力してこられた方です。
その実践から生まれるお話は、子どもの心に寄り添い、地域の中に“安心できる場所”を築くためのヒントにあふれています。
▶ フリースペースたまりば公式サイトhttps://www.tamariba.org/
講演の後には、白山市長とのトークセッションも予定されています。すでに市長は夢パークを視察されており、その報告会では、白山市でも「子どものための居場所づくり」に取り組んでいく方針が示されました。
行政と市民が共に学び、考える貴重な対話の場になることでしょう。
子どもたちの声を真ん中に
子どもたちは未来そのものです。しかし、時に社会の中で見えにくい存在になってしまうこともあります。
だからこそ、「子どもがまんなかにいられる場所をつくる」「大人と子どもがともに考える」取り組みは、今こそ求められているのではないでしょうか。
今回の「『わたし』まんなかフェス」は、まさにその第一歩。子どもたちの声を聴き、受けとめる大人の輪を広げていくことが、地域の未来をより明るく照らす力になると信じています。
また、会場には「子どもの遊び場展示ブース」なども設けられ、親子で楽しめるコンテンツも予定されています。関心をお持ちの皆さま、ぜひ多くの皆さまにご来場いただければと思います。私自身も、西野さんのお話を直接うかがえるこの機会をとても楽しみにしています。そして今後も、子どもたちの居場所づくりの取り組みを応援してまいります。
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