JIAM(全国市町村国際文化研修所)での新人議員研修の2日目。
1限「地方議会と自治体財政」講師:静岡県立大学経営情報学部 小西敦教授
2限「地方議会と政策~条例検討を中心に」講師:新潟大学 副学長・経済学部 宍戸邦副学長・教授
宍戸教授には、昨年8月のJIAM(全国市町村国際文化研修所)の「議員による条例制定」の研修でお世話になりました。
議員6人ごとのグループ27班に分かれて、議員が制定し実際に施行されている条例をグループで検討・討議して、討議結果の発表・質疑を通して、条例審査は条例立案にあたっての視点や考え方などに対する理解を深めました。
討議する条例は
「弥彦村議会基本条例」(令和4年4月施行)
「大津市がん対策推進条例」(平成28年4月施行)
「宮崎市深夜における花火の規制に関する条例」(平成26年10月施行)の3つ。すべて議員が制定した条例です。
私の班は「宮崎市深夜における花火の規制に関する条例」について討議。
条例の①目的②必要性、③方針・体制整備措置、④規制的措置、⑤支援・誘導措置、⑥実効性確保措置が、条例でどう反映されているかをまず考えます。
この条例の良いところは、市役所、市民等旅行者含む、花火販売者、花火をする人をそれぞれ定義して、おのおのの立場で何が出来るか・何をするべきかを個別に明確に定義していることです。また、条例には、花火をする人を阻害しないように配慮されており、禁止すべき地区の設置、時間帯(午後10時~朝6時)が明記されています。
条例の有効性・効率性(他の目的手段と比べコストを抑えるなど効率的か)も考え、観光客も多いので5か国語で花火禁止の看板を作る、観光パンフレットに明記、花火にも時間と場所に規制をシールで貼って知らせる、学校教育を行うなど、条例制定後のすべきことなどの施策もでました。条例は作ってからが始まりだと思います。
私が属する23班で、進行役・発表者・質問者・書記の分担を決めて、私が進行役となり、各議員の発言内容を活かしながらまとめていきました。全員が意見を述べることが重要だと感じました。
13班の参加者は、宮城県東松島市、山形県寒河江市、新潟県十日町市、兵庫県加東市、広島県府中市の市議の6人です。
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